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何も変わりはしない
どれだけ多くのアヤカシを退治しようが常人は…幕府は…ツキヨミを恐れ
アヤカシと同じ様にバケモノと呼ぶ
ツキヨミの存在には意味など無いのだと悟る
統主はツキヨミのチカラを封印し
自ら命を絶った
パートナーのアヤカシの夜叉ガラスの跡を追うようにして…
封印されしチカラは代々あるツキヨミに伝わり隠されて数百年が過ぎ
残されたツキヨミ達は統主が居ぬまま…分裂や結成を繰り返し何とか守られてきたのだった
【前統主のチカラを封印されたツキヨミの末裔がワシじゃった……息子を亡くし…残り少ないワシ生涯を悟った時ミツキお前にその封印されたチカラを託そうと幼きお前に封印の箱を見せた】
『………』
なんとなく覚えてる
あのアトリエで…
祖父に見せられた古びた桐の箱
【幼きお前が封印に触れたとたん……】
辺りが光に包まれた
幼き僕は記憶が蘇る
そこで ある人物に出会った
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