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そう…あれは……前統主
傍らにはカラス天狗に似たそれは それは美しいカラスの羽を持った異性とも同性とも判別のつかないアヤカシ
たぶん…あれは前統主の烙印を印したヤタガラス
【選ばれし者よ…風…水…土…そして火を納めよ……ツキヨミの新たな時代が始まるであろう』
前統主の言葉を僕は確かに聞いた
幼き僕には全く理解できなかった
【お前が統主に選ばれたと知ったワシは…幼すぎるお前に危険を回避しようと どうにかしてチカラが目覚めぬ様に抑えてきたが……ワシの死後……とうとう目覚めてしまった…】
祖父の瞳は涙で滲む
僕を守ってきてくれたのだ
あのアトリエで
優しい祖父の想いが伝わる
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