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【そして 統主としてお前は 風を司るカラス族 土地を支配する狐族…全ての水源の主である黒龍……鬼火を操る鬼族…それらを手中に収めた…それを成し遂げられたツキヨミ統主は今まで居なかった】
カラス天狗
天狐(ゴン?)
黒龍に雷鬼……
それぞれの種族の属性は気にした事などなかった
【ツキヨミは変わる アヤカシも……全てが新しく生まれ変わり新しい時代が始まる…そして二度と同じ過ちは繰り返さぬように お前は選ばれた】
祖父の身体が不意に霞んでいく
『お爺ちゃんっ僕はこれから どうすればいいんだ!!』
消えていく祖父にすがるように叫ぶ
【真実を知り…真実を紡ぎ……月に守られて…太陽を守りなさい…それが お前の…誰もなし得なかったツキヨミ統主の真のチカラの源…決して見失わぬ様に…】
消えていく声
僕の意識も再び薄れていく
月に守られ?
太陽を守る?
目を開くと背後の月と同じように金色に輝く瞳をもった優しく微笑むギンロウ
『何だ…ミツキ…キスだけで イッたのかよ』
まだ呆然と惚ける僕にギンロウは笑った
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