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『お前をこうして抱いてる時の快感も堪らないが…統主として…お前に命じられ従う時も同じ位の快感を俺は感じるんだ……』
果てても なおギンロウは僕を苦しいくらい抱き締める力を保ちつつ…呟く様に耳元に囁く
『だから…独占なんて出来ない…しない…お前を守る事が俺の生き甲斐だから一生尽くしてやる』
『ギンロウ…』
広いギンロウの背中に手をそっと回した
僕は きっともっと もっと強くなれるだろう
絶対的に守ってくれる存在がいて
絶対的に守りたいものが居る
それが強さの源となるのなら いくらでも強く居られる
人間とアヤカシの新しい時代が明るい兆しをみつけた
それは 今晩の綺麗な満月の様に明るく照らし
一面に咲き乱れる月下美人の花のように美しい未来だろう
『ミツキ…』
ギンロウは身体を起こし伝えきった言葉に満足した瞳を僕に向ける
金色の瞳
僕だけの大切な月
再び僕の内部でギンロウは熱く…硬く張り詰めてくる
満ちてくるモノを受け入れるように…すがりつくように僕は身体を心を開いたんだ
end
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