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それも束の間
オレ達の前にツキヨミ巫女なる少女が現れた
たかが巫女
されど巫女
小さな小さな少女は日本人形の様な無表情を浮かべ当たり前の様にツキヨミ本部の最高位の位置を手に入れた
巫女はそれだけの圧倒的なチカラを持っていたんだ
『巫女の予言によると 統主が近々現れるらしいぜ』
ケイは面白くなさそうに呟く
もう何百年も現れない統主
ツキヨミ本部の幹部達はバカみたいに浮き足立っていた
オレ達は アッサリと転落しはじめた自分の地位に苛立ちさえ覚えていた
『統主か…面白いじゃん…ケイ オレ達のチカラを見せ付けてやろうぜ』
有り余るチカラ
まだまだ自信過剰だったオレはケイを焚き付けて無謀な賭けに出た
アヤカシを根絶やしに退治する
そうすれば統主としての存在は意味を無くす
オレ達は伝説となるだろう
今から考えると
なんて単純で馬鹿だったのだろう
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