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『傷口を見せて下さい』
カラス天狗はオレの前に立ちはだかった
何故分かったんだ…
ケイでさえ気づかなかったのに
『お前に関係ないだろっ』
カラス天狗をすり抜ける様に飛び出す
『!…離せっ!!』
飛び出したオレを空中でカラス天狗によって背後から腰に腕を回され捕まる
『なっ!』
暴れた瞬間
カラス天狗は一気に急上昇
高く高く上空へ飛びはためいた
急な気圧の変化に耳の奥がツンとする
『落ちたら死にますよ』
カラス天狗の涼しい声
森全体を見渡せるほどの高さを見下ろしてオレは生唾を飲み込んだ
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