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ギンロウが再び統主の前に現れた
統主とギンロウにはオレ達の知らない強い絆を見せつけられる
それは少し前のオレならば 茶番劇だと思ったかもしれない
しかし二人の絆の深さ…
オレは少なからず羨ましいとさえ思ったんだ
ギンロウが烙印を申し出た時
オレは何故かカラス天狗を想った
アイツが知ったらどう思うだろう
アイツは統主の烙印を欲していたんじゃないのか？
前統主はカラス族の長であるヤミカラスに烙印を印した
ヤミカラスが没した今でも統主に忠誠を誓う末裔のカラス天狗が選ばれなかった…
あんなに統主に慕っていたカラス天狗
カラス天狗の気持ちを思うと胸が傷んだ
しかし 何処かで統主がカラス天狗を選ばなかった事に安心してる自分がいる
矛盾した気持ちが葛藤し
何故こんなにもカラス天狗が気になるのかと考えが行き着くと
認めたくないが
認めざる終えない気持ちをオレは自覚しはじめていた
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