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統主自らカラス天狗に会いに来るなんて どんな大事な用事かと思いきや
狐族の天狐の出産祝いだと?
そんな下らない事でカラス天狗とオレの時間が邪魔されたかと思うと苛つく
それに堂々と烙印を押したギンロウを これ見よがしに連れて…
統主は全くカラス天狗の気持ちを理解してない
視線を感じるとギンロウがニヤニヤ笑いながらオレを見てる
何だよっ
何で こんな奴を統主は選んだのか?
チカラは強いのは分かってる
しかし コイツは下品だ
統主のパートナーという気品がまるでない
カラス天狗の様の爪の垢でも煎じて飲めばいいんだ
オレはギンロウを無視し統主とカラス天狗の馬鹿らしい話を聞くふりする
『………』
オレより楽しげに話すカラス天狗
恭しく統主を見つめ頷き答える
統主をどれだけ大事に想っているか見てるだけで伝わる
なぁ…さっきまでオレに向けてた眼差しは嘘だったのか?
カラス天狗こっち見ろよ
しかし
カラス天狗はオレに見向きもしないで油揚げがどうのと話し込んでいた
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