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オレは それからパタリとカラス天狗の元を訪ねるのをやめた
別に呼ばれた訳じゃない
オレが勝手にのぼせ上がっていただけ
最初はオレから離れればカラス天狗が心配して何らかの接触してくるんじゃないかとも思ったが…
甘い考えだった
オレは それだけの存在
カラス天狗からは何の音沙汰もなく月日は流れた
忘れよう
忘れようと考えるが
忘れられず
会いたいと思い続けながらも会えない日々は続く
こんなにも深く誰かを想った事などない…
まさか こんなに誰かを想う事が苦しいなんて
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