カイの憂鬱Ⅱ

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ビルを出て 空を見上げる   『キャア あれカイじゃない?』   『カイ~こっち向いてぇ!』   出待ちのファンの声がウザい   赤く染まり始めた コンクリートジャングル   いくつもの電線が建物が視界を邪魔する   デカいカラス   それはカラス天狗じゃないだろうか?   微かな予感   アヤカシは気配を感じるチカラがツキヨミより強い   オレの気配を辿って   こんな町中にカラス天狗が来てるかもしれない   オレは より見渡しのよい場所を探しながら駐車場にでた   『キキ―――ッ』   『!!』   車の激しいブレーキ音が響く   ぶつかる!!!   オレは咄嗟に目を閉じた  
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