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アスファルトの焦げた匂い
『大丈夫ですか!!』
あれ…痛くねぇ
警備員が駆け寄ってくる
間一髪で事故を免れた事をようやく知る
『カイーっ!』
警備員を押し抜ける様にケイが飛び込んできた
『カイっ大丈夫か!怪我は?』
血相をかかえ震えながら真っ青な顔でオレの身体をさぐる
『大丈夫だ…』
オレは駆けつけたケイに何度も言って落ち着かせた
オレは馬鹿だな
こんなにも心配してくれるケイを僻んだ目で見て変わったと思い込んでいた
ケイは何も変わってはいない
今も大切なオレの兄弟
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