カイの憂鬱Ⅱ

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まずオレは手伝ってくれるというケイを連れて大ガラスの撃たれた場所に戻ってみた   まだ大量の血が大ガラスの倒れた場所に残されている   『上から落ちてきたんだ…撃たれて木の上に落ちて引っ掛かったのかもしれない』   大ガラスの状況を推理する   『登ってみよう』   オレ達は大ガラスが落ちてきた一番側にある木の上に登る   『ここだな…』   ケイは暗闇にペンライトで血だまりを指した   その辺りを汲まなく探索してみる   『大ガラスはカラス族の住みかに帰宅する途中だった……それまで何処か別の場所に居たんだ?』   大ガラスの足取り   大ガラスは情報屋だヤツほど顔の広いモノは居ない それに情報収集の為なら広範囲の移動もする   足取りを特定するのは難しいかもしれない   『あれ何だ?』   高い木の枝に…何か引っ掛かってる   オレは木に飛び写り それを拾う   『紙…?』   大ガラスのモノに違いない… 飛び散った血が僅かに残っている それは小さく小さく何度も折り目のついた紙だった  
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