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大ガラスはカラス天狗の元に毎晩訪れていたオレを煙たく思っていた
そんな大ガラスがオレの腕の中で命を絶つなんて さぞ不本意だったに違いない
でも何故だか…大ガラスは穏やかな顔で永遠の眠りについたのだ
まるでオレがちゃんと大ガラスのメッセージを伝えると分かって安心したかの様に……
大ガラスは気づいてたのかもしれない
オレがカラス天狗に恋してることを
カラス天狗の為なら何でもする覚悟がある事を
分かっていてくれたのかもしれない
今は そう信じるしかない
カラス族の住処
いつも以上に暗く感じる洞窟
カラス族の痛い視線がオレたちに注がれた
『長は接見を断られました 今の状況を理解して頂きたい』
見慣れぬカラスがいい放つ
断られる事は承知の上だ
オレは構わず部屋の奥へ進んだ
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