カイの憂鬱Ⅱ

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  統主に報告を終えるとオレは再びカラス天狗の部屋に戻った   『いま お茶を入れますね』   カラス天狗は落ち着きを戻し 悲しみを越えようとしていた   一緒に乗り越えたい   なぁ…大ガラス構わないだろ?   オレは大ガラスの亡骸に手を合わせた   久しぶりの茶の香りにオレは顔をあげる   そっと差し出されるお茶   暖かなお茶を手に取り啜ると全身に染み込んでいく   『…カイさん…本当に今日は…』   『謝んなよ…もう散々聞いたし…礼もいらない オレは別に恩きせる為にやったんじゃねぇし』   カラス天狗の言葉を遮る   遮られた事でカラス天狗は紡ぐ言葉をなくし俯いた  
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