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統主に報告を終えるとオレは再びカラス天狗の部屋に戻った
『いま お茶を入れますね』
カラス天狗は落ち着きを戻し 悲しみを越えようとしていた
一緒に乗り越えたい
なぁ…大ガラス構わないだろ?
オレは大ガラスの亡骸に手を合わせた
久しぶりの茶の香りにオレは顔をあげる
そっと差し出されるお茶
暖かなお茶を手に取り啜ると全身に染み込んでいく
『…カイさん…本当に今日は…』
『謝んなよ…もう散々聞いたし…礼もいらない オレは別に恩きせる為にやったんじゃねぇし』
カラス天狗の言葉を遮る
遮られた事でカラス天狗は紡ぐ言葉をなくし俯いた
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