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お茶をそのままにし
オレはカラス天狗の側に移動した
きちんと正座されたカラス天狗に手を伸ばし髪に触れる
『お前さ前にオレを ずっと見てたって言ったろ?オレが気に入ってたんだろ?オレのツキヨミの香り…お前は求めてたんじゃないか?』
きっと最初の切っ掛けとなったのは香りに違いない
ツキヨミの香りは元々アヤカシを誘い出す為に香る
オレ達ツキヨミの香りには千差万別があり またアヤカシによっての好き好みの香りがある
アヤカシは鼻が利くのだ
憶測ではあるがカラス天狗には少なくともオレの香りはストライクだったのだろう
でないと…今の関係すら成り立たない
オレはカラス天狗の顎を引き寄せる様にしてオレに向かせた
考えさせる暇をなくし多少強引でもカラス天狗をオレの虜にしたい
抵抗しないカラス天狗にオレは唇を重ねた
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