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卑怯なのかもしれない
大ガラスの死で弱っている所につけ込み
オレの…ツキヨミの味で取り入れる様な姑息な手段
でも形振り構ってはいられないほどオレはカラス天狗に惹かれていた
重ねった唇
オレは初キスの様にドキドキとし
カラス天狗の唇の柔らかさを確かめた
自然と解れてくる唇の隙間からオレは舌を差し入れカラス天狗の舌に絡ませていく
『……ん…』
カラス天狗はピクリと身体を震わせ ゆっくりとオレの袖口を掴んだ
薄く目を開けると口付けたカラス天狗はウットリと目を閉じオレの唾液に悦んでいる様に見えた
オレは華奢な身体を引き寄せ…抱き締め…全ての唾液をカラス天狗に与えるように…より深く…深く口付ける
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