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『オレ達双子はいつも比べられてた…小さい頃からそれがオレ達は嫌で嫌で堪らなかったんだ…で…一層見分けが着かない様に互いをより似せる事を選んだ』
同じ服を着
髪型も揃えた
話し方 仕草…全て意識して同じ様にしてきた
そうする事で周りは比べる事を諦める
でも…同じ様にしていても
要領のいいケイは周りから好かれた
『お前くらいだよ…最初っからケイと比べる事なく…オレだけを見てくれてた奴なんて』
オレを見て『ケイは?』と尋ねない奴はカラス天狗が初めてだった
『そんな奴 気になるに決まってる 好きになるちゃうだろ?』
髪を少し手に取り その髪に口付ける
オレはずっと そういう相手に出会う事を望んでいたんだ
オレだけを認め
オレだけを見つめてくれる相手を
心の何処かでずっと…探していた
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