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『それでも嫌だ…オレ以外の奴に…この身体が触れるなんて絶対嫌だ』
小さくカラス天狗に囁く
カラス天狗は今度は逃げない
『でも…』
カラス天狗の身体はやはり震えていた
『でも…後継者を作らなければ…もしワタクシに何かあった時…どうするんですか…』
声も震えてる
泣いてる?
『ワタクシの…変わりは誰がするんですか…?…誰が……貴方を…カイさんを……癒すのですか……?』
オレの…
オレの為に?
オレの為に後継者を作ろうとしてるのか?
『貴方は…いつまでも…ご自分を大切になさらず……身体を酷使し…疲れ…傷ばかりこさえて……ワタクシが居なければ…ワタクシが癒さなければ…体調管理してくれないじゃないですか…』
胸が痛い
ヤバい…めちゃめちゃ嬉しい
カラス天狗はオレが思ってた以上にオレを想っているのが一気に伝わってきた
それは
好きと言われるよりも
もっともっと深い意味が込められていたんだ
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