カイの憂鬱Ⅲ

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僅にゴクリと喉仏が動くのをオレは見逃さなかった   カラス天狗の葛藤   越えてはならぬ一線にギリギリで立ち竦む様に   向こう岸からオレは甘く誘惑する   これじゃあ…どちらがアヤカシか分からないな   いいさ   カラス天狗となら何処でも堕ちても構わない   火照りだしてきたカラス天狗の身体をオレは遠慮なく手でなぞる様に撫で回した   思った以上の極上の肌触り   まるで高級なシルクの様になめらかだ   オレは自分の服を脱ぎ捨てながら肌と肌を触れ合わせていく   『いや………』   抗う声はもはや消えそうなほど小さく   身体は従順なほど反応していた  
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