1358人が本棚に入れています
本棚に追加
/742ページ
『力…抜いとけよ』
しなやかな片足をあげ位置を確認する
『ぃ…ゃ…怖い』
オレは蕾に押し付けたモノを止めた
怖い?
『痛くない様にする』
確信はないが…気遣うつもりで言った
『違う……』
カラス天狗は手で顔を覆うようにして首を振った
『これ以上…理性を失ったら……ワタクシは…どうなるか分からない…ツキヨミの貴方を傷つけるかもしれない…』
理性を失うほど感じてくれてるのか
今晩はなんてラッキーな夜だろう
カラス天狗の一言一言がオレを恍惚とさせる
でもカラス天狗は分かってない…無自覚にオレを悦ばしてる事に気づいてない
『もうオレなんて とっくに理性なんて吹き飛んでる…理性なんて気にしなくていいんだ……オレだけを見てろ…オレだけを感じてればいい』
両手首を掴みオレはカラス天狗の顔を覗き込む
ようやく合わせてくれた視線
熱っぽくオレを見つめるカラス天狗は今まで見てきた中でも一番 妖艶で美しかった
『カイ…』
求める様に唇が小さくオレを呼ぶ
唇を重ねた
吸い付いてくるカラス天狗の柔らかな唇
蕩ける様に舌を絡めあい
甘い唾液を吸った
甘美なキス 何度もしたキスとは違う心通わせるキスだった
最初のコメントを投稿しよう!