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『もうちょい 緩めて…』
半ばまで押し入ると内部でキツく締め上げられ動きを止めた
『カイ…ぁ…』
『オレに捕まって…息を吐くんだ』
上手く出来ないもどかしさ
それでも一つになりたくて
互いに繋がりたくて
『…ふ……ぅ…ん…』
オレの背に腕を回し息をゆっくり吐くカラス天狗に合わせる様にゆっくり ゆっくりと奥まで入っていく
『っ……スゲ…』
カラス天狗の内部を感じる
カラス天狗の鼓動が伝わる
熱い内部がオレを包み込む
『全部入ったぞ…大丈夫か?痛いか?』
優しく長い髪を撫で頬に口付けた
『平気…です……』
カラス天狗は無理して微笑む
一つになれた喜び
分かち合う様に再び口付ける
果てる事なくとも繋がる事だけで こんな風に感じあえるのは たぶんこれから一生ないだろう
オレ達は今その貴重な瞬間に居るのだ
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