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カラス天狗を信じてる
オレは長い髪の感触を思い出し自分手のひらを見た
オレの為に幹部達を説得しているカラス天狗を想うと切なくなる
会いたい
募る想いは大きくなるばかりだ
『カイ 明日からしばらく南支部に飛んで欲しいんだ』
『南支部ですか…』
統主から資料を受け取る
ツキヨミ本部はいまや四ヶ所に支部を設けられていた
特に南支部は新設されたばかりで何かと連携がとれないでいる
南支部か…あの場所を仕切っているアヤカシは比較的 協力的なヘビ族
この際 顔を出して置くのも悪くない
本部に居ると どうも気持ちが割りきれないからな
『分かりました 明日から一週間ほど南支部の方へ行ってきます』
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