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とりあえず到着の報告の電話をと思い携帯を取り出す
統主の携帯にかけると数回のコールの後に切れてしまう
『?電波悪いのか?』
田舎だしな…外に出てもう一度かけ直す
『……はい』
聞きなれない声が出て間違えたかと一瞬焦る
『えっと……統主…じゃなくて……あ…蒼井さんの携帯ですか?』
『そうですが……今ちょっと…』
ハッと思い出す
電話の相手はギンロウの昼間の姿の人間だ!!
たしか…何とか先輩……
面識はないが統主から簡単な事情を聞いていた
一緒に暮らしてるって言ってたっけ
ギンロウと全く違う声
『そうですか……じゃ電話あった事を…』
『ゃ…』
!!
微かに聞こえた小さな声
今の絶対 統主の声だ!
ヤベっ!!
今 取り込み中かよっ!!
『電話あった事伝えといて下さい!し…失礼しますっ!』
オレは早口で言うと携帯をブチ切りした
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