カイの憂鬱Ⅳ

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夕日が沈んでいく   ゆっくり   ゆっくりと   それと同時にツキヨミのチカラが満ちてくる   空気が変わるのが分かるんだ   アヤカシの気配   ツキヨミの気配   統主には敵わないがオレは一段と気配を感じるチカラを身に付けていた   やはり土地が違うと雰囲気も違うな   チラホラとオレのツキヨミのチカラに気付く強いアヤカシが…   『……なんだ?』   オレは振り返り後ろに立ち竦むシュウとテンマを見た   『あの…カイさんのチカラは強すぎて…アヤカシ達が怖がってるって…テンマが…』   まるでシュウはテンマの通訳だな   テンマはオレにチカラを制する様に目で訴えかけた   『怖い?アヤカシが言うのか?』   オレは皮肉を込めた   テンマも気配を感じるチカラが強い?   ツキヨミのチカラは主に二つのチカラが主要とする   治癒や修復能力 守備力の強いもの   身体的能力が高く攻撃力を持つもの   だいたいは この二手に別れ   修行次第では気配や妖気を敏感に察知し司令塔となる  
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