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『…………』
テンマは黙ったまま背を向けて行ってしまう
そう上手く行くわけないか…
『す…すみません…テンマ…アヤカシの事はあんまり話てくれなくて…小さい頃 ツキヨミも何も知らない時にアヤカシの話したら…同級生に馬鹿にされた事があったんです…それ以来 極端に人間嫌いになって…』
シュウが慌てて説明する
トラウマか…やっかいだな
オレが此処に居れる時間も限りがあるし無理に聞き出すのは逆効果だ
『そういうテンマだからアヤカシ達もテンマを信頼してるんだろうな』
オレの呟きにシュウは驚いた様に目を丸くした
『そうなんです!!テンマはアヤカシに頼られてて テンマはアヤカシの良き理解者なんです!!』
嬉しそうに笑うシュウ
本当にテンマが好きなんだろう
まぁいい
焦る事はない
テンマという人物が居ると分かっただけで大収穫だろう
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