カイの憂鬱Ⅴ

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外に出るとオレは気を集中させテンマの気配をさぐる   すぐに見つけたテンマの気配 そう遠くはない   支部の裏手にある雑木林にオレは足を踏み入れた   ゆっくり歩いていく   名もないアヤカシとテンマは会ってるかもしれないと思った   脅かしてはいけない   人影が分かる   ?   もう気づかれていたか…テンマはオレが来るのが分かっていたかのように こちらを向いて立っていた   『何してんだよ もうすぐミーティングだぞ』   テンマは無表情でオレを見ていた   『貴方を待っていました』   初めてテンマの声を聞いた   言葉の内容よりその事に正直驚いた   初めてしゃべりやがった   『!!っ』   その時 後頭部に強い衝撃がおそう   しまっ…た   意識が飛ぶ前にオレは振り返り再び驚いた   『シュ…ウ………』   シュウはニッコリ笑って気を失い倒れるオレを眺めていたんだ  
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