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『テンマのお陰でずいぶん強くなれたけどね…まだチカラが足りないと思ってたんだ 本部のツキヨミって案外ちょろいね でも流石に血は格別だよ アンタの血でボクはもっと…強くなれる』
シュウの目が赤く染まる
『お前なんかに…うっ!』
ツキヨミのチカラで蔓を引きちぎろうとすると更に蔓が全身を締め付け息が出来ないほどになる
『シュウやめろ!』
テンマがシュウの肩に手をかけた…そして後ろからシュウを抱き締めた
『シュウのそんな姿見たくない…』
テンマの悲痛な声が小さく響く
『邪魔すんなよ…なにテンマ焼きもち妬いてんの?』
シュウは満更でもない笑みを浮かべた
『テンマは食べたりしないよ まだまだ役に立って貰わないと』
シュウはテンマの首に腕を巻き付けた
そのままテンマを引き寄せ口付けた
テンマの唾液を味わうかの様に見ていても分かるほど濃厚に舌を絡ませる
テンマはチラリとオレを見る
目で何かを訴えた
『………』
僅かに緩んだ身体にまとわりつく蔦…
オレはテンマに向かって頷いた
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