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その時…
月が異様に煌めきだした
『………』
キラキラと月から伸びる光の帯はテンマに降り注ぐ
『!!』
そこに シュウの姿が突然現れた
『シュウ!!』
オレはハッとする
シュウの身体は半透明で…生きた身体ではない事が分かった
霊体か!?
シュウは人懐っこい笑顔をオレに向けて一礼をした
そしてテンマに手を伸ばす
テンマの肉体から…霊体がフッと抜けシュウの手をとった
『テンマを……迎えに…来たのか…』
オレの胸は一気に熱くなった
二人は強く強く抱擁し抱き合って再会を喜んだ様だった
『ごめん……救ってやれなくて……本当にごめん…』
オレの目から熱い涙が流れた
テンマは 首を振り
そして ゆっくりとオレの背後を指差した
『?』
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