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精霊達はオレを囲み傷を癒していく
ツキヨミのチカラともアヤカシのチカラとも違う初めてみるチカラ
治癒と共に たくさんのアヤカシ達の歴史や生態…膨大な情報が流れてくる
まるでパソコンのダウンロードをしていく様に…
『まて!待ってくれ!』
オレは頭を抱えた
一気に入ってくる情報量が多すぎる!!
『分かった…分かったから…』
彼ら精霊と呼ばれる精霊の存在…そしてそのチカラ
オレが これから精霊達と担っていく運命
切り開かれていく新たな明るい道標には きっとこれからも…犠牲は付き物なのだ
その一歩を踏み出すのには身震いがする
オレでいいのか?
オレにやれるのか?
テンマの穏やかな亡骸にオレは大ガラスを思い出していた
犠牲になる者をオレは背負い生きていく重圧を覚悟しなければいけない
覚悟を…
『…!!…この妖気は…』
オレは空を見上げた
黒く輝く光
はためく漆黒の翼
オレは その姿を目にしたとたん沸き上がる安堵から気が遠くなる
いつも
オレを助けてくれる黒き天使
彼は気を失ったオレの元へ再び舞い降りた
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