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指に絡み付く粘膜
指先で内壁を刺激すると熱くピクピクと痙攣する
熱く脈打ち俺を誘ってるかのようだ
溢れかえる唾液をカラス天狗に与えるために
ねっとりと舌を絡める
カラス天狗は 不意に俺を押し倒し上にのし掛かってきた
長い黒髪が乱れ顔を隠す
荒い息づかいが顔にかかった髪を揺らした
『………』
俺を押さえ込んだカラス天狗の爪がいつの間にか伸びていて俺の皮膚に突き刺さった
明らかに異様な妖気
黒髪の隙間から赤く光る眼が輝いた
『ガッつくなよ』
変化だった
カラス一族の長を務めるカラス天狗
こんなに凄まじいカラス天狗の妖気を目の当たりにするのは初めての事
だが不思議と怖くない
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