カイの憂鬱Ⅵ

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子孫を残すべき発情期が短期間に集中する種族というのは改めて身体の仕組みが違うのだと思い知らされた   人間の常識は通じない   いくら俺でも 毎日毎日 性欲を持続するには限界がある   カラス天狗は気を使い精力のつく薬茶を用意してくれるが…   はっきり言って任務より激務だと感じた   『もう…平気ですから…』   次第に遠慮がちになるカラス天狗   しかし止めどないカラス天狗の発情は目に見えるほど辛そうだった   カラス族の幹部によると   儀式的な発情という箍が外れた事により 例年以上にカラス天狗の発情の変化をもたらした結果だろうと嫌味ったらしく見解    
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