カイの憂鬱Ⅵ

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カラス族幹部からしたら ざまぁみろ と細く笑んでいるに違いない   『こっち来いよ』   カラス天狗が遠慮して離れるのを引き止めるように引き寄せる   精力はなくとも体力は幾分か鍛えている   モノが役に立たないのなら   指がある   舌もある   そういう道具を用意しても構わない   体液なら唾液だって汗だって血液だって何だろうが与えて   俺が責任とってやる   『カイ…』   自らを責めるように落ち込むカラス天狗に俺は優しく微笑んだ  
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