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~かずside~ 暗い室内で、パソコンを立ち上げる。 一応下調べはバッチリだが、不安はいくつかある。 最大の不安は、ヤツらを見つけられるかだ。 アメリカを拠点にしているとはいえ、今もアメリカにいるかは分からない。 世界中を飛び回ってるヤツらだから。 だからといって諦められるほど柔じゃない。 「…にしても、MATSUDAIRAかぁ」 ニューヨークではそこそこ有名な探偵らしい。 それに日本人だったし、何かと都合がいいだろうと依頼した。 ただ彼にはちょっとした後ろめたい噂があるらしい。 暴力団と手を組んでるとか組んでいないとか… ただそれが本当ならば、いろいろと面白くなるのは間違いない。 これに関しては、愁さんや蒼には言うつもりはない。 単なる噂だから、というのもあるけど。 ふと時計に目をやると、午前2時を回っていた。 朝の便は確か8時。 俺は睡眠をとるために、パソコンを閉じて布団に潜り込んだ。 .
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