322人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日は店をお休みにして、3人で話し合いましょう」
なんていいながら開店前なのに、閉店の準備をし始めるかず。
慌てて声をかけた。
「え?え?そんな急に店休んで大丈夫なの?」
かずは手を休めずににっこり笑った。
「ええ、前にもこんなことがあったから大丈夫なんじゃないんですか?ね、蒼?」
ずっとココアを飲んでいた蒼くんが、バツが悪そうな顔をして小さく頷いた。
きっと過去に何かあったんだとは容易に想像できたけど、聞かないことにした。
「あ~っ、でも雑巾がけはお願いしますね」
顔に雑巾があたった。
いやもう慣れっこですけどもぉ
顔に投げつけるのはやめません?
「愁さん早くして」
キリッと睨まれ、仕方なく雑巾がけをやった。
ってか俺の仕事は雑巾がけだけかっ
ってブツブツ文句言いながらやってやりましたよ。
.
最初のコメントを投稿しよう!