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「今日は店をお休みにして、3人で話し合いましょう」 なんていいながら開店前なのに、閉店の準備をし始めるかず。 慌てて声をかけた。 「え?え?そんな急に店休んで大丈夫なの?」 かずは手を休めずににっこり笑った。 「ええ、前にもこんなことがあったから大丈夫なんじゃないんですか?ね、蒼?」 ずっとココアを飲んでいた蒼くんが、バツが悪そうな顔をして小さく頷いた。 きっと過去に何かあったんだとは容易に想像できたけど、聞かないことにした。 「あ~っ、でも雑巾がけはお願いしますね」 顔に雑巾があたった。 いやもう慣れっこですけどもぉ 顔に投げつけるのはやめません? 「愁さん早くして」 キリッと睨まれ、仕方なく雑巾がけをやった。 ってか俺の仕事は雑巾がけだけかっ ってブツブツ文句言いながらやってやりましたよ。 .
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