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「──ってなわけだァ!」
「ま、まぁ、解らなくもないかな」
「うん、なの」
「クックッ、だろおな!そうだろォ!天才的だろ!」
沖弐と佐賀浦は満足そうに口元を歪め、絶対劣化指揮権は「子供っぽい」とは言いながらも、一方、東雲も笑顔で、2人を尊重していた。
──前田は、ついでにゆっくりと携帯電話から手を離すと、いつものようにニヤリと笑った。
「沖弐ぅ」
「ん、なんだよなんだよ?今日の俺は機嫌いいからなァ!大概の事は答えちゃうぜ」
「あのだぜ、ワリィんだけど、その超格好いい秘奥義の名前さぁ、もう一回いってくんない?セリフ付きでさぁ」
前田が媚びるように手を合わせてお願いをする。
沖弐はもちろん満足そうに笑った。
「アァ、いいぜ。創也、テメェの超格好いいのも聞かせてやれよ」
「もちろんだぜ、圭」
2人はまるで長年の親友かのように視線を交わしあうと、立ち上がり、相手がいると想像しながら手を前に差し出す。
絶対劣化指揮権も東雲も興味津々に2人を見る。
「俺のクリエイトからは逃れられねぇ!食らえ!スティロ・ディアルキアス!!」
「後悔する間も与えねェ!!キエウセロ!!!ザルツカートッフェルン!!!!!」
高らかに2人が叫ぶなかで、
前田は、
前田は口を開く。
「────ン」
「アァ?いまなんつった?」
余りに突拍子のない言葉に、沖弐は聞き返した。
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