第一章 第一話 前線

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俺の名はハンス 20代後半、 どこにでもいる普通の銀行員だった、 現在は陸軍の軍曹で 軍には今年で4年目になる、 今俺は塹壕を掘っている、やっとロシアから脱出したばかりで体はボロボロだったが仕方なかった、 雨が降った後だったもんで掘りやすかったが、 泥まみれになっちまった、 ロシアから脱出したばかりで再びソ連と戦うハメになると聞いた時、 俺は一瞬耳を疑ったよ、 また地獄を見る事になるなんてな‥。 「おい、ハンス、ライターあるか?」 「悪いヴォルフ、今は無理だ、後にしてくれ。」 「おう、わかった。」 俺には戦友がいる、 一人はヴォルフ軍曹、 俺と同じ20代後半、 彼は4年間同じ部隊で共に戦った友人だ、 職業はパン屋だったらしい、 そして‥もう一人。
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