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「アドラー通信兵、この電文を本部に送信してくれ。」
「了解、大尉殿。」
アドラー通信兵、
同じ20代後半、
彼は3年前にこの部隊に入って以来、
友人になった、
職業は電気技士、
まさに通信兵がお似合いな奴だ。
‥状況は最悪だった、
俺たち第6軍はポーランド南部を守っているが、
それは軍の一割、
わずか少数の歩兵部隊と戦車部隊だけ、
後はハンガリーまで撤退していった、
兵力は100人程度、
火砲は7門、
対戦車砲3門
迫撃砲が12門、
戦車の大半は弾と燃料が尽きて放置、
残ったのはマーダⅢ自走砲が3両、
四号戦車が5両のみ‥、
当然勝てる気はしなかった、
だがワルシャワ守備隊よりはマシだった。
そんな戦力で守られた防衛線で俺はいつもどおりに塹壕掘りと監視の仕事をしていた‥。
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