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ハンスは不満げに言った、
この部隊で一番の火力で優位頼みのある1門の
88㎜高射砲が先日作動不良を起こし、
放置されてしまったのだ、
残る対戦車砲は数門の
75㎜砲だけであった、
ソ連軍の主力中戦車T-34/85型ならまだ対抗できるが、
重戦車スターリンⅡだとそうもいかなかった、
75㎜砲で破壊するには1000M近くで射撃しなければ撃破は難しかったのだ。
「重戦車の援軍を本部に要請したから、
こっちにも重戦車を配備すれば大丈夫だと思うぜ?ハンス。」
「じゃあ聞くけどよ‥要請してから何日たった?」
「‥。」
「あれから1ヶ月だぞ、
おまけに燃料や部品も届かないからこの部隊の戦車は数両敵と戦う前から戦闘不能、
前にも重戦車の要請をしたが来たのは偵察用のⅡ号F型戦車2両と装甲車プーマ1両だけ‥
重戦車なんか来た試しがない!
これのどこが大丈夫なんだよ?」
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