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――神界でのとある日
「ねぇねぇ、麗ちゃん」
「何よ」
自室で何やら雑誌を見ている麗に声をかける刹那
「いつも思うんだけどね、黒欄さんと朔夜ちゃんって仲が悪いの?」
「仲が悪いって訳じゃないけど…黒欄が朔夜に過度なスキンシップし過ぎなのよ」
「そうなの?」
「そうよ、まだ抱きつこうとするのは目を瞑ってやれるだろうけど…」
「けど、なに?」
途中で言葉を詰まらせる麗に不思議そうな表情をして首を傾げる
「まぁ、人には言えない様なギリギリな事をしてるのよ」
「それじゃあわかんないよ!!」
バンバンと不服そうに目の前のテーブルを叩き出す友人に視線をジロリと向ける
「教えてあげるけど…テーブル弁償してよ」
「……えへ」
刹那が叩いたテーブルは綺麗に亀裂が入っていた
「そうね、どれから話せばいいかしら…」
「何でもいいよ!」
見ていた雑誌を閉じて腕を組みながら考え始める彼女に楽しみなのか笑顔で話す刹那
「よし、じゃあ前に下界(人間界)に行った時の事を話してあげる」
「おお!」
「久しぶりに私と朔夜、黒欄の三人で下界に行ったんだけどね?」
「うんうん!」
…………………
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