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こんなこと言ったら、
圭人は何を思うか。
嫌われちゃったり
するのかな?
あー、話したくないよ…。
「ねぇ、圭人。
この話聞いてさ、
僕のこと嫌いになったり
しないでね?」
『俺が侑李のこと、
嫌いになんてならないよ
ちゃんと、受けとめる。』
─…ぎゅぅっ
そー言って、
力強く抱きしめてくれた。
僕は、抱きつきながら
しゃべった。
「あのね、僕、癌なの。」
「若いから進行が
速いんだって。
だからね、圭人と
過ごせるのもあと少し…」
『そっか。ずっと、
気付かなくてごめん。
今度は、侑李をちゃんと
支えていくから。』
「けいとぉ…、ありがとっ」
圭人は、にこっと笑って
また、
力強く抱きしめてくれた。
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