旅立つんだ

3/8

42人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「お客様のお席はこちらです」 『はい………っえ?!ホントにこの席なんですか?』 「ええ、確かにチケットではファーストクラスになってますし」 『あっそうですか、ありがとうございます』 私は小さくため息をつくと、案内された席にすわった 私はこれからおばさんのはからいで、韓国にいるおばさんの親戚の人の店で働くことになっている 四歳頃、 両親が事故にあい、私は施設に預けられた 両親がいないからって、周りの人からかわいそうな目で見られたりして、私はそれがすごく嫌だったそれで 高校を卒業して施設を出る時、私を誰も知る人がいない場所に行くのが中学生からの夢だった それからおばさんに必死にお願いして、 16歳の時おばさんの親戚のいる韓国にいくことが決まった 韓国行きのチケットはおばさんが最後の誕生日プレゼントとして 買ってくれた でももまさか 一番いい席を買ってくれたなんて .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加