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嘘から出たまこと。
私たちは誰が見ても、
熱烈なカップルに
なっていた。
……そうだった
元はと言えば、
これは自分が撒いた種だ。
だから仕方ない
…なんて、納得できるほど
私は経験豊かではなかった。
ここは海の見える綺麗な
海岸などとは
遠くかけ離れた
とっても人目のある公園で。
よりによってな人物に
それを見せている。
こんなことを男性にされた
経験が私には全くない。
全ての男性は遠巻きに
私を見るか、
腫れ物にでも
触るように接する。
どちらかと言えば
避けたい存在。
不興や怒りを買わないように
距離を取っておくべきもの。
それが私、片桐家の娘
優姫の立ち位置だったからだ。
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