引力

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副店長とあたしはお互い車が好きだ。 だから自然と話が弾んだ。 その時から、お昼休みが副店長と一緒になると、なぜかとてもラッキーなように感じた。 そんなある日、副店長があたしに話しかけた。 -飯田さんの彼氏って、鳥井さんちの近くに住んでるんでしょ? 何気ない質問だった。 だがなぜか、ちょっと動揺した。 副店長からあたしの彼氏の話題が出てくるとは思わなかった。 -そうですよ。 とりあえずの返答をするが、なぜか自分でもとてもそっけなく感じた。 -鳥井さんが言ってたからさぁー。 ホントにどうでもいい会話。 しかしその日はずっと気持ちが沈んでいた。
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