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８月中旬

あたしはちっこい駅の近くのワンルームの部屋に２人で住んでいる。
あたしが店長と呼ぶ相手。
そして隠すことばかりの、あたしの彼氏。

もともとあたしは１人でこの部屋に住んでいた。
職場から車で10分かからないし小さいけど駅は近いし、スーパーも近い。
立地条件は最高だ。でもしかし、あたしはスーパーで働いている。だから買い物には不便しない。

そもそも店長は店長ではない。
実際には副店長だ。
誰かを呼ぶ時、名前を繰り返して言う癖があるあたしは『副店長、副店長』と呼ぶのがいつしか『店長、店長』に省略されたのだ。

家庭を持ち、信頼していた店長は、今やすべてを失い、あたしに養われている。
家なき子...その言葉がぴったりかも、ねぇ店長。