引力

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ただ毎日話しかけてくれた。 それ以上でも以下でもなかった。 なんか特徴のある副店長の声、話し方、言葉、なんかそれがとても心地よかった。 毎日淡々と仕事をこなした。 あたしは仕事をこなしながらいつの間にか、副店長と不倫をする妄想をしていた。 でもそれはただのおもしろおかしい妄想であって、決して現実ではなかった。 そんなこんな時のあたしは、2年半付き合った彼氏がいた。 彼氏と言ってもなんか馴れ合いすぎてしまいドキドキはゼロ。 たまに会ったりメールすらも面倒くさいと思うことがあった。 ただ別れ話を切り出し、ごちゃごちゃなるのが嫌で馴れ合いを続けていただけだった。
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