知らないふり/財前

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私とあなたで一つ部屋の中 ソファーに座り雑誌を読むあなたに声をかけようとして、 気付く あなたの首筋に痣があるのを あれ、違う。痣じゃなくて あれだよ。キスマーク、 もちろん、私がつけたものじゃなくて、 「…」 『光、』 「…なんや」 私を好きって言って 付き合ってるんでしょ 『好きっていってよ』 「…」 「好きやで」 【好きっていってくれたら浮気も許せる気がするの。】 あなたの好きは 嘘。知ってるよ、
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