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振り替えることもせずに
退室する母の背中に淋しさと感謝を心で告げる
閉まる扉 遠退く足音 消える気配
そして僕は1人 窓からの景色を眺めた
そして昼過ぎ頃に どうやらクラスメートらしい人達が見舞いに来た 一人二人なら良かったのに溢れる様に来た
幸い個室だから良かった
口々に同情して励まして その数を減らしていく人たちに感謝の言葉を返して
僕は君が来ていないか気にしていた
そしてその人数が五~六人になった時 扉を開き中を覗く君を見つけた
思わず凝視してしまい
気が付いたクラスメートは気を使い退室して行った
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