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そんな他愛ない会話をして 時間を削っていく このまま今日を終えると信じた僕に君は言った 「話の途中でごめん……私はどうしても貴方に伝えたい言葉があるんだ」 嫌な予感が胸を騒つかせる 「私は………貴方が…………貴方の事が好き……だから最後まで一緒に時間を刻んでほしい 貴方の最後まで 貴方の特別でいさせて 」 あぁ……嫌な予感が当たる 君から最高で最低な言葉を頂戴した僕は 世界一幸せな最低を得た だけどね………「ごめん………1週間だけ時間をくれないかな?1週間後にまた来てくれる?」 そう告げた僕に君は笑顔で頷き 病室から立ち去った 一番欲した望めない幸福を手にしたい だがそれには僕自身が最大の障害になるだろう なら僕は障害を排除しなければならない 僕自身が…………僕自身を
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