舞踏会~ラストダンス~

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「隊長、総員、準備完了致しました」 「わかった。では、ヘリの発艦準備が完了し次第、直ちに搭乗する」 「はい」 ヴィクトルが準備完了の旨をクロイツに伝え、そしてすぐに、シラキ大佐がやってきた 「中佐、ヘリの発艦準備も出来た。直ちに搭乗し、南部連合軍の正規空母、コルヴィッツに向かってくれ」 「空母に陸戦隊が?」 「あぁ、揚陸艇のほとんどは主目標の要塞ゲートではなく、副次目標の各島敵陣地にあたる陸戦隊に回すらしい。主目標攻略のための部隊は、ヘリで低空から一気に接近、降下という形になるそうだ」 「敵勢力を事前に排除さえしていただければ、どんな上陸だろうと文句はありませんが」 「…これはなかなか手厳しいな。まぁ尽力はするさ、各軍、死力を尽くしてな。まぁ兎に角、あまり時間もない、手短に済ませてきてくれ」 「わかりました。では、直ちにコルヴィッツに向かいます」 そしてクロイツは、特務小隊を引き連れてヘリに搭乗し、すぐにヘッドセットを装着、機長と発艦前のチェックを行う 《無線、チェック。感度は?》 《良好です》 《よろしい。コルヴィッツとは回線を繋げているか?》 《指示を頂ければ、いつでも》 《では発艦するまでそちらは繋げないでいい。この機の識別コードは?》 《タンゴ11、です》 《タンゴ11だな?了解。発艦許可は?》 《下りています。天候、海面も良好、風も穏やか、障害はありません》 《システム》 《オールグリーン》 《よし、では発艦だ。安全なフライトを頼む》 《お任せ下さい。ヘリなら海軍航空隊というところ、お見せいたします》 そして、艦橋の指示が下り、クロイツ達を載せた4機のヘリが、飛び立った
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