1254人が本棚に入れています
本棚に追加
「隊長、総員、準備完了致しました」
「わかった。では、ヘリの発艦準備が完了し次第、直ちに搭乗する」
「はい」
ヴィクトルが準備完了の旨をクロイツに伝え、そしてすぐに、シラキ大佐がやってきた
「中佐、ヘリの発艦準備も出来た。直ちに搭乗し、南部連合軍の正規空母、コルヴィッツに向かってくれ」
「空母に陸戦隊が?」
「あぁ、揚陸艇のほとんどは主目標の要塞ゲートではなく、副次目標の各島敵陣地にあたる陸戦隊に回すらしい。主目標攻略のための部隊は、ヘリで低空から一気に接近、降下という形になるそうだ」
「敵勢力を事前に排除さえしていただければ、どんな上陸だろうと文句はありませんが」
「…これはなかなか手厳しいな。まぁ尽力はするさ、各軍、死力を尽くしてな。まぁ兎に角、あまり時間もない、手短に済ませてきてくれ」
「わかりました。では、直ちにコルヴィッツに向かいます」
そしてクロイツは、特務小隊を引き連れてヘリに搭乗し、すぐにヘッドセットを装着、機長と発艦前のチェックを行う
《無線、チェック。感度は?》
《良好です》
《よろしい。コルヴィッツとは回線を繋げているか?》
《指示を頂ければ、いつでも》
《では発艦するまでそちらは繋げないでいい。この機の識別コードは?》
《タンゴ11、です》
《タンゴ11だな?了解。発艦許可は?》
《下りています。天候、海面も良好、風も穏やか、障害はありません》
《システム》
《オールグリーン》
《よし、では発艦だ。安全なフライトを頼む》
《お任せ下さい。ヘリなら海軍航空隊というところ、お見せいたします》
そして、艦橋の指示が下り、クロイツ達を載せた4機のヘリが、飛び立った
最初のコメントを投稿しよう!