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「それで、技術情報が敵に渡っていたならば、それはいつ頃からになる?」
「それに関しましては、私よりも閣下の方が詳細にお分かりになると思います。私は、ティアード大将がいつ特別顧問になったのかも存じませんので」
「そうか……いや、ならば大体の憶測はつく。長くて一年と数ヶ月と言ったところだな」
「だとすれば、恐らく新型艦船などの造船は間に合わないでしょう。つまり、敵がもし我々の技術を利用しているとすれば、歩兵の銃器や戦闘車両、最悪、航空機にも改良を加えていると想定すべきかと」
「………それはつまり、空戦における、我が空軍の機体性能という優位性が失われる、そういうことか?」
「可能性は、あるかと」
「なんたること…………」
ラーゲルクヴィストが頭がこめかみを押さえてうなり声を上げた
「空軍の航空戦力は、我が国単独では戦闘機80機、攻撃機が60機だ。空中給油機の数にも限度がある上、戦略爆撃機も抱えているからな……海軍のミネルヴァ級空母が2隻いると聞いているが……仮に航空機を最大数と言われる90機、艦載していたとしても、間違いなくそんなにパイロットがいない……」
「ミネルヴァ級ですか……しかし、あれには間違いなくヘリも艦載していますし、恐らく戦闘機、攻撃機、偵察機含めた艦載機は基本定数の56機、空中格闘戦の出来る機体、戦闘機だけとなれば、30機程度でしょう。」
ミネルヴァ級空母
大陸でルーウェイだけが保有している、原子力空母だ
排水量は基準が80000t以上
満載で102000t以上もあり、全長は約300m、幅は41m
最大速力は約30ノット(56km/h)
乗員は操艦に3200名、航空団2480名
兵装はファランクスCIWSが3基、シースパロー短SAM8連装発射機2基、RAM近SAM21連装発射機2基
莫大な予算、年月をかけて造船された、世界最大と言っても過言ではない空母
ルーウェイはこれを3隻保有していたはずだが、2隻しかいないということは、おそらくは操艦のために必要な乗員が集まらなかったのだろう。パイロットも、だろうが
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